トランプ関税 - 暴落時のリバウンドタイミングの見極めについて (2025年4月5日)

トランプ関税ショック - 日経平均週足
トランプ関税ショック - 日経平均週足

トランプ関税ショック - 大暴落こそチャンスあり!?

(2025年4月5日土曜日 17時55分)。2025年4月、トランプ大統領による相互関税のニュースによって、世界同時株安が発生中。この株価暴落の名称はまだ決まっていませんが、おそらく「トランプ関税ショック」と後世語り継がれるかもしれない株価の暴落が起きています。上記は日経平均株価の日足チャート。2025年4月4日金曜日の日経平均株価の終値は33,780円。そして昨夜のニューヨークダウが2,231ドルの大暴落。来週月曜日は、おそらく30,000円を切るような大暴落が起きる可能性があります。そんな状況ですが、投資家は、未来を読んで投資をしていく傾向があります。株価も同様に未来を織り込んでいく傾向があります。大暴落の真っ最中で、株価の底を予想することや未来を予想することは不可能ですが、ピンチをチャンスに変える用意をしておく必要があります。「大暴落こそ、投資の最大のチャンス」。いつリバウンドをするかを考えて、投資行動をしていきましょう。今回は、トランプ関税 - 暴落時のリバウンドタイミングの見極めについて。


トランプ関税ショック - 反転シグナルを探る

株価暴落局面で反転する際の状況やシグナルは、過去の事例(リーマンショック、コロナショック、東日本大震災など)を参考にすると、以下のような共通点が見られます。

 

1. リーマンショック(2008年)

  • 反転の要因:

    • 政策対応: 米国政府による「TARP(不良資産救済プログラム)」の導入や、FRBによる大規模な流動性供給が市場の信頼を回復。

    • 価格形成の安定化: 株価が「ヘッド・アンド・ショルダー」や「ダブルボトム」などのテクニカルパターンを形成し、下落が収束。

  • シグナル:

    • 金融機関株の急激な売り圧力が収まり、出来高が増加しながら価格が安定。

    • VIX指数(恐怖指数)がピークを迎え、その後低下。

 

2. コロナショック(2020年)

  • 反転の要因:

    • 大規模金融緩和: 各国中央銀行によるゼロ金利政策や量的緩和策が市場を下支え5

    • V字回復パターン: 株価が急落後、急速に戻る「V字型」のチャート形成。

  • シグナル:

    • 大きな一日単位の価格変動(ボラティリティ)が減少し始める。

    • 「価格リバーサル効果」(急激な下落後に反発)が確認される。

 

3. 東日本大震災ショック(2011年)

  • 反転の要因:

    • 供給チェーン回復: 被災地企業(例: 日産、ルネサス)の生産再開が予想より早く進み、市場心理が改善。

    • 復興需要: 復興関連銘柄や建設業界への需要増加が株価を押し上げた。

  • シグナル:

    • インフラ関連銘柄や建設業界銘柄の出来高増加と価格上昇。

    • マクロ経済データ(生産指数や輸出額)の改善。

 

共通する反転シグナル

  1. 政策対応

    • 政府や中央銀行による金融緩和、財政刺激策が市場に安心感を与える。

    • 例: リーマンショック時のTARP、コロナショック時の各国中央銀行による緩和策。

  2. テクニカル指標

    • 「ヘッド・アンド・ショルダー」や「ダブルボトム」などのチャートパターン形成。

    • 出来高増加とともに株価が安定する動き。

  3. 市場心理の改善

    • 恐怖指数(VIX)の低下や、一部セクターでの資金流入。

    • 過剰な悲観論から楽観論への転換。

  4. 業績回復期待

    • 特定セクター(例: 復興関連銘柄、ハイテク)の収益改善見通し。

 


トランプ関税ショック 株価反転 結論

株価暴落後に反転する状況は、「政策対応」「テクニカル指標」「市場心理」「業績回復期待」の4つが鍵となります。これらを複合的に観察することで、反転タイミングを見極める手助けになります。

 

政策対応 - 中央銀行が市場安定化のために具体的な措置を発表した場合。

2テクニカル指標 - 月足・週足・日足 の、前代未聞の売られ過ぎのサイン

市場心理 - 恐怖指数(VIX)が急激に低下し、投資家の悲観論が減少し始めたタイミング。

4業績回復期待 - 主要企業(例えばテクノロジーや消費財)の決算で予想を上回る結果が出た場合。

 

今回は、トランプの過度な関税政策による、経済活動停滞懸念なので、1の政策対応が何より重要になりそうです。政策対応のニュース次第で、一気に3の市場心理が変わると思うので、迅速に対応していきたいですね。もちろん、株式投資の世界は、簡単に利益が出る程簡単なものではありませんが、今回は、上記を参考に、リバウンドを見極めて、投資戦略を立てていきたいと思います。