日本の証券会社の口座数ランキングを掲載しています。SBI証券と楽天証券はインターネット時代の株取引を代表する証券会社で、急成長を遂げており、証券口座数はほぼ同じレベルなので2社を1位としています。証券口座数が多いということは、それだけ預かっているお金が多く、みんなが安心して利用している証券会社と言えますね。NISAが開始されたこともあり、証券口座数は近年飛躍的に増えており、今後数年はこの流れは続くでしょう。お金を運用して、お金に働いてもらう文化が日本にも徐々に浸透するようになってきているようです。具体的な順位は時期によって変動することがありますが、一般的に以下の証券会社が多くの口座を保有しているとされています。
1位 SBI証券 約1,300万口座
2024年7月にニュースリリースがあり、証券総合口座は約1,300万口座。SBIホールディングスの連結子会社。広範な商品ラインナップと、オンライン専業のメリットを生かし、競争力のある手数料で知られています。
1位 楽天証券 約1,100万口座
2024年4月にニュースリリースがあり、証券総合口座数は約1,100万口座。稼働口座数は約700万口座。楽天証券は、楽天グループの楽天証券傘下のインターネット専業証券会社。元々は三井住友銀行系の「DLJディレクトSFG証券」。
3位 野村證券 約591万口座
口座数はホームページに月次データとして掲載されていて、2024年8月末現在、オンラインサービス口座数が約591万口座。残あり顧客口座数が約587万口座。日本最大級の証券会社で、個人投資家から法人まで幅広いニーズに応えています。
4位 SMBC日興証券 約397万口座
総口座数はホームページの会社情報に3か月毎のデータとして記載されていて、2024年6月現在、約397万口座。証券総合口座のうちオンライントレード(日興イージートレード)を利用可能な口座であるイージートレードの口座数は約295口座。
5位 大和証券 約368万口座
総口座数はオンライントレード契約口座数が決算において発表されており、2024年1Q時点で約368万口座。残あり口座数は313万口座。日本の総合証券会社大手5社の一角 (他4社は野村HD、SMBC日興証券、みずほ証券、MUFG)。
6位 マネックス証券 約265万口座
総口座数はマネックス証券ホームページ内で月次で公表されており、2024年8月現在で約265万口座。稼働口座数は約150万口座。オンライン証券業界での競争力があり、幅広い金融商品を提供しています。
7位 auカブコム証券 約175万口座
口座数の推移は月次データとしてホームページに開示されていて、2024年8月現在で約175万口座。新規口座数も月毎に順調に伸びています。三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)のインターネット専業の証券会社。
8位 みずほ証券 約170万口座
2024年度第1四半期決算資料から、2024年6月末の時点で約170万口座。みずほフィナンシャルグループ(MHFG)傘下の証券会社で、国内外の投資家に対応しています。
9位 松井証券 約155万口座
総口座数は決算毎に発表されており、2024年3月期の決算報告資料から約155万口座。歴史は古く、1918年(大正7年)に松井房吉により、松井房吉商店として創業されています。歴史と伝統のある証券会社として、特に個人投資家向けに強い支持を受けています。
10位 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 約106万口座
2024年3月期の決算説明資料から残あり口座数は約106万口座。三菱UFJフィナンシャルグループとモルガン・スタンレーの合弁会社。三菱UFJ証券ホールディングスの中核事業会社。
その他、日本の投資家によく知られている証券会社の口座数を以下の通り。
岡三証券 約104万口座
準大手証券で、個人客の対面営業メイン。2022年、岡三オンライン証券を合併。
GMOクリック証券 約53万口座
株式口座は約53万口座。他にFXネオ、くりっく365。
口座数が多い証券会社に共通するのは、圧倒的な利便性と手数料の低さでしょう。特に、ネット証券会社は、手軽に取引ができるプラットフォームを整備し、投資初心者からベテランまで幅広い層に対応しています。例えば、SBI証券や楽天証券は、スマホで簡単に取引できるアプリや、他の金融サービスとの連携が充実しており、ポイントを使った投資も可能にしています。手数料の安さも口座数を伸ばす大きな要因です。口座開設無料、取引手数料も低価格、さらにキャンペーンで特典を付けるなど、コスト面でのメリットを前面に押し出しています。それから、ブランド力と信頼性も大切です。大手金融グループや大企業のバックがあると、安心感から口座を作る人が増えるでしょう。
口座数が多い証券会社は、使いやすさとコストパフォーマンスに優れています。特に、ネット証券が主導する市場では、アプリのインターフェースや取引のスピード、ユーザーエクスペリエンスが重視されます。SBI証券や楽天証券は、スマートな操作性に加えて、手数料が安く、資産運用初心者でも気軽に取引を始められる環境を提供しています。それに対して、口座数が少ない証券会社は、主に対面でのサポートや専門的な相談を重視しているケースが多い傾向にあります。もちろん、手厚いサービスを提供していますが、その分手数料が高く、初心者には少しハードルが高いのが現状。また、デジタル化の対応が遅れていると、若年層の新規顧客を獲得しにくい傾向もあります。ネット証券と伝統的な証券会社の間には、コスト構造や技術対応での大きな差が出ているのが現状です。
「日本の証券会社 口座数ランキング」を見ると、上位に君臨するのはやはりネット証券です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などが圧倒的に多くの口座数を抱えているのが現実です。これらの会社は、取引手数料の低さや、スマホでの簡単な操作性、初心者向けのコンテンツ充実度が評価されています。また、ポイント投資やキャンペーンによって、気軽に投資を始めやすい環境を提供していることも口座数増加の一因となっています。一方、口座数が少ない証券会社は、より高額な資産運用や、対面のサポートを提供する伝統的な証券会社が多いのが特徴。これらの会社は、資産家やベテラン投資家をターゲットにしたサービスを展開しており、一般的な投資家にとっては、ネット証券に比べると少し敷居が高いように感じます。しかし、時代の流れとともに、いかにデジタル化に対応し、利便性を向上させるかが今後の鍵となるでしょう。
「日本の証券会社 口座数ランキング」のデータについては、各証券会社が発表する決算資料や公式ウェブサイトに掲載される顧客数データが重要な情報源です(2024年10月)。