デイトレードの手法のひとつ、RSIオーバーボートトレードについてご紹介。「RSIオーバーボートトレード手法」は、RSI(相対力指数)を使って相場の買われすぎ状態(オーバーボート)を判断し、反転のタイミングを狙う逆張り型のデイトレード戦略です。ひとことで言うと、逆張りの空売り戦略です。RSIが一般的に70を超えると買われすぎとされ、過熱感がピークに達した後の調整や下落を狙って売りエントリーを行います。シンプルで視覚的にも分かりやすく、初心者にも取り入れやすい手法です。本ページでは、RSIオーバーボートトレードの基本的な考え方から、実践的な活用法、注意点までを丁寧に解説します。
RSI(Relative Strength Index/相対力指数)は、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断する代表的なオシレーター指標です。RSIオーバーボートトレード手法では、RSIが70を超えた状態(オーバーボート)を買われすぎのシグナルと見なし、価格の反転下落を狙って売りエントリーする逆張り戦略です。
この手法は短期的な過熱感を捉え、調整局面で利益を狙うのに適しており、特にレンジ相場や急騰後の天井圏で有効性を発揮します。
エントリーポイントが明確:RSIが70を超えたタイミングでエントリー判断がしやすい。
反転の初動を狙いやすい:過熱感のピークでエントリーするため、初動から利益が出ることがある。
チャートに視覚的にわかりやすい:RSIは数値で表されるため、判断に迷いが少ない。
他の指標との併用がしやすい:移動平均線やボリンジャーバンドと組み合わせることで精度が向上。
強いトレンドには逆らわないことが重要:オーバーボート状態でも上昇が続く「トレンド中の押し目」に注意。
ダマシが発生しやすい:RSIが70を超えてもすぐに反転しないことがあり、損切りが必要な場面も。
短期足ではノイズが多い:1分足などでは誤認しやすいため、5分足や15分足以上での確認が望ましい。
RSIが70を超えた時点で売りエントリー。
利確目安はRSIが50を割るあたり、またはチャート上のサポートラインまで。
価格が高値を更新しているのに、RSIは高値を更新しない(ベアリッシュ・ダイバージェンス)場合、反転の兆候として売りエントリー。
反転の信頼性が高くなる。
RSIが70以上かつ天井圏で「ピンバー」や「包み足」などの転換パターンが出たら売りエントリー。
視覚的な根拠が増え、判断しやすくなる。
RSIがオーバーボートかつ、価格がボリンジャーバンド+2σを超えている場合に反転を狙って売り。
トレンドの終わりを複合的に捉える戦略。
強いトレンド中はエントリーを控える:上昇トレンド中はRSIが高止まりするため、トレンド方向と逆行しないように注意。
ダイバージェンスを確認する:RSIと価格の動きに乖離が見られる場合は反転の精度が高まる。
時間足の使い分け:エントリーは短期足、方向確認は中期足(15分、1時間)で行うと精度が高まる。
損切り設定を徹底する:反転が起きない場合に備え、オーバーボートからさらに上昇した位置にストップを設定。
他の指標との併用:移動平均線、MACD、ボリンジャーバンドと合わせて根拠を増やす。
RSIオーバーボートトレードは、買われすぎの相場に対して反転の初動を捉える逆張り手法として有効です。RSIが70を超えたタイミングを基準に、ダイバージェンスや他のテクニカル指標と併用することで、エントリー精度を高めることができます。
慎重な判断とリスク管理を行いながら、RSIオーバーボートトレードで安定したトレードを目指しましょう。