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デイトレード手法 - オープンレンジブレイクアウト (Open-Range-Breakout)

 

デイトレードの手法のひとつ、オープンレンジブレイクアウトについてご紹介。「オープンレンジブレイクアウト(ORB)手法」は、市場の寄付き直後に形成される価格のレンジ(オープンレンジ)を基準に、ブレイクした方向へエントリーするデイトレード戦略です。市場が開いた直後は出来高が多く、強いトレンドが発生しやすいため、この動きを利用して短期間での利益を狙います。本ページでは、ORBの基本概念、エントリータイミング、リスク管理の方法を詳しく解説します。市場の初動の勢いに乗り、効率的なトレードを実践しましょう。

 


オープンレンジブレイクアウト手法の特徴

 

オープンレンジブレイクアウト(ORB)手法とは、市場の寄付き直後に形成される価格のレンジ(オープンレンジ)を基準に、ブレイクした方向へエントリーするデイトレード戦略です。市場が開いた直後は出来高が多く、強いトレンドが発生しやすいため、この動きを利用して短期間での利益を狙います。

オープンレンジとは、市場開始から一定時間(例:最初の15分や30分)における最高値と最安値の価格帯を指します。ORB戦略では、このレンジを超えたタイミングでエントリーし、ブレイクアウトの勢いに乗ることで利益を狙います。

 


オープンレンジブレイクアウト手法のメリット

 

  • 市場の初動の勢いを活かせる:開場直後の出来高が多い時間帯を利用し、短期間で利益を狙える。

  • 明確なエントリー基準がある:オープンレンジの高値・安値を基準にするため、判断がしやすい。

  • トレンドが発生しやすい時間帯を狙える:特に株式市場やFX市場では、寄付き直後に大きな値動きが発生しやすい。

  • 感情に左右されにくい:明確なエントリールールに従うことで、感情的な判断を排除しやすい。

 


オープンレンジブレイクアウト手法のデメリット

 

  • ダマシの可能性がある:一時的にブレイクアウトしても、その後レンジ内に戻ることがある。

  • 高いボラティリティに対応する必要がある:寄付き直後は価格変動が大きく、適切なストップロスの設定が不可欠。

  • ストップロスにかかりやすい:ブレイクアウト後にすぐ反転する場合があり、損切りの判断が難しい。

  • 市場によって適用のしやすさが異なる:株式市場では機能しやすいが、FX市場ではブレイクアウトが持続しにくいこともある。

 


オープンレンジブレイクアウト手法

 

(1) シンプルブレイクアウト戦略

  • オープンレンジ(市場開始後の15分〜30分の高値と安値)を設定

  • 価格がレンジを上抜けたら買い、下抜けたら売りエントリー

  • ストップロスはレンジ内のミドルポイントまたは直近のサポート・レジスタンスを基準に設定

 

(2) ボラティリティ調整型ブレイクアウト

  • ATR(平均真実範囲)を活用し、適切なブレイクアウトポイントを計算

  • 通常のオープンレンジブレイクアウトよりも、ブレイク時のボラティリティを考慮してエントリー

 

(3) 追跡型ORB(リトレースメントを考慮)

  • ブレイクアウト後のリトレース(価格の一時的な戻り)を待ってエントリー

  • ブレイクアウトが失敗するリスクを軽減し、より安全なエントリーポイントを確保

 

(4) 2段階ブレイクアウト戦略

  • 最初のブレイクアウト後に一旦様子を見て、再度ブレイクするタイミングでエントリー

  • 最初のダマシを避けるために、出来高の増加や勢いの持続を確認

 


オープンレンジブレイクアウト手法 成功のポイント

 

  • 市場のボラティリティを確認する:市場の状況に応じて、オープンレンジの設定時間を調整する。

  • 出来高をチェックする:ブレイクアウト時に出来高が増加しているかどうかを確認し、信頼性を判断。

  • ストップロスを明確に設定する:ダマシの可能性を考慮し、適切な損切りラインを設定。

  • 異なる時間足でトレンドを確認する:短期足(5分足、15分足)だけでなく、長期足(1時間足、4時間足)も参考にする。

  • リスクリワード比を考慮する:最低でも1:2以上のリスクリワード比でトレードを行い、リスクを抑える。

 


オープンレンジブレイクアウト手法 まとめ

 

オープンレンジブレイクアウト(ORB)手法は、市場の寄付き直後の勢いを活かし、短期間で利益を狙うデイトレード戦略です。明確なエントリー基準を持つため、感情に左右されにくい点がメリットですが、ダマシや急激な値動きへの対応が求められます。

 

シンプルブレイクアウト → オープンレンジを超えたらエントリー
ボラティリティ調整型 → ATRを活用し、適切なブレイクアウトポイントを設定
追跡型ORB → リトレースメントを確認してエントリー
2段階ブレイクアウト → 最初のダマシを回避し、再ブレイク時にエントリー

 

ORB手法を効果的に活用し、マーケットの初動の勢いを捉えて利益を最大化しましょう!