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デイトレード手法 - ダイバージェンストレード(Divergence Trading)

 

デイトレードの手法のひとつ、ダイバージェンス-トレードについてご紹介。「ダイバージェンストレード手法」は、デイトレードにおいて価格とオシレーター(RSI、MACDなど)の動きが逆行する現象(ダイバージェンス)を活用してトレードする戦略です。通常、価格と指標は同じ方向に動きますが、ダイバージェンスが発生すると、トレンド転換や勢いの弱まりを示唆します。本ページでは、ダイバージェンスの基本概念、エントリーポイントの見極め方、リスク管理のポイントを詳しく解説します。価格の変化に先回りし、効率的なトレードを実現するために、ダイバージェンスを活用しましょう。

 


ダイバージェンス-トレード手法の特徴

 

ダイバージェンストレード手法とは、価格の動きとオシレーター(RSI、MACDなど)の動きが逆行する現象(ダイバージェンス)を活用してトレードする戦略です。通常、価格と指標は同じ方向に動きますが、ダイバージェンスが発生すると、トレンド転換や勢いの弱まりを示唆します。この手法では、トレンド転換の初動を捉えることができるため、適切なタイミングでエントリーすることで大きな利益を狙えます。なおダイバージェンスには、大きく分けて「強気(ブル)」と「弱気(ベア)」の2種類があります。また、それぞれに「通常のダイバージェンス」と「隠れたダイバージェンス」が存在します。


ダイバージェンス-トレード手法のメリット

 

  • トレンド転換を事前に察知できる:通常のトレンドフォローより早い段階で相場の変化を確認可能。

  • リスクリワード比が高い:適切なエントリーをすれば、比較的小さなリスクで大きな利益を狙える。

  • 他のテクニカル指標と組み合わせやすい:移動平均線やサポート・レジスタンスラインと併用すると、より信頼性の高いトレードが可能。

 


ダイバージェンス-トレード手法のデメリット

 

  • ダマシに注意が必要:一時的なダイバージェンスが発生しても、価格がトレンドを継続する可能性がある。

  • 明確なエントリータイミングが難しい:ダイバージェンスが発生しただけでは転換が確定しないため、他の指標と組み合わせる必要がある。

  • 急激な相場変動に弱い:ニュース発表や市場の急変動があると、ダイバージェンスが機能しない場合がある。

 


ダイバージェンス-トレード手法

1. 通常のダイバージェンス(レギュラーダイバージェンス)

 

価格のトレンドが終わりに近づいている可能性を示唆し、トレンド転換のシグナルとして利用されます。

 

① 強気の通常ダイバージェンス(Bullish Regular Divergence)

 

  • 発生条件
    • 価格が安値を更新しているのに、RSIが上昇している
  • 意味
    • 下落トレンドの勢いが弱まっており、上昇トレンドに転換する可能性がある
  • エントリータイミング
    • RSIの反発を確認し、価格が上昇に転じるタイミングで買いエントリー。

 

 

  • 📌

 

  • 価格:直近の安値が前の安値を下回る(下降トレンド継続)
  • RSI:直近の安値が前の安値より高い(売られすぎの弱まり)

 

 

  • 🚀 結果:価格が反転して上昇する可能性が高い。

 

 

② 弱気の通常ダイバージェンス(Bearish Regular Divergence)

 

  • 発生条件
    • 価格が高値を更新しているのに、RSIが下降している
  • 意味
    • 上昇トレンドの勢いが弱まり、下降トレンドに転換する可能性がある
  • エントリータイミング
    • RSIの反落を確認し、価格が下落に転じるタイミングで売りエントリー。

 

 

  • 📌

 

  • 価格:直近の高値が前の高値を上回る(上昇トレンド継続)
  • RSI:直近の高値が前の高値より低い(買われすぎの弱まり)

 

 

  • 📉 結果:価格が反転して下落する可能性が高い。

 


2. 隠れたダイバージェンス(ヒドゥンダイバージェンス)

 

隠れたダイバージェンスは、通常のダイバージェンスとは逆に、トレンドの継続を示唆するシグナルとして使われます。

 

① 強気の隠れたダイバージェンス(Bullish Hidden Divergence)

 

  • 発生条件
    • 価格が安値を切り上げているのに、RSIが安値を切り下げている
  • 意味
    • 上昇トレンドが継続する可能性が高い
  • エントリータイミング
    • RSIの反発を確認し、上昇トレンドに沿って買いエントリー。

 

 

  • 📌

 

  • 価格:直近の安値が前の安値より高い(上昇トレンド)
  • RSI:直近の安値が前の安値より低い(勢いが一時的に弱まる)

 

 

  • 📈 結果:価格が再び上昇する可能性が高い。

 

 

② 弱気の隠れたダイバージェンス(Bearish Hidden Divergence)

 

  • 発生条件
    • 価格が高値を切り下げているのに、RSIが高値を切り上げている
  • 意味
    • 下降トレンドが継続する可能性が高い
  • エントリータイミング
    • RSIの反落を確認し、下降トレンドに沿って売りエントリー。

 

 

📌

 

  • 価格:直近の高値が前の高値より低い(下降トレンド)
  • RSI:直近の高値が前の高値より高い(勢いが一時的に強まる)

 

 

  • 📉 結果:価格が再び下落する可能性が高い。

 


ダイバージェンス-トレード手法 成功のポイント

 

  • 他のテクニカル指標と組み合わせる:ダイバージェンス単体ではなく、移動平均線、ボリンジャーバンド、トレンドラインと併用する。

  • 複数の時間足を確認する:長期足(1時間足、4時間足)でダイバージェンスを確認し、短期足(5分足、15分足)でエントリーすると成功率が高まる。

  • ストップロスを適切に設定する:ダイバージェンスが機能しない場合に備えて、明確な損切りラインを設定する。

  • 急な値動きに注意する:ニュース発表や経済指標発表の際は、ダイバージェンスが無効になる可能性があるため注意が必要。

 


ダイバージェンス-トレード手法 まとめ

 

ダイバージェンストレード手法は、価格とオシレーターの動きの違いを利用し、トレンド転換や継続の判断を行う有効な戦略です。特にRSIやMACDとのダイバージェンスは、買われすぎ・売られすぎの状況を判断するのに役立ちます。

 

通常のダイバージェンス トレンド転換の可能性が高い
隠れたダイバージェンス トレンド継続の可能性が高い

 

しかし、ダイバージェンス単体ではなく、他のテクニカル指標と組み合わせて分析することが重要です。適切に活用し、精度の高いトレードを目指しましょう!